味噌天ZINEに参加しました
2024年4月4日〜16日の約2週間にわたって、玉名のHIKEさんで2020年から約3年半ぶりに「味噌天ZINE」が開催。
ドーナツデザインで日頃お世話になっているデザイナーさん、ライターさん、カメラマンさんをはじめ、ドーナツデザインの中の人である佐々木も参加させてもらいました。
熊本のクリエーター30組がそれぞれの偏愛を形にしていました。
準備も和気あいあいと進んでいき、まるで大人の文化祭!
年度末の忙しい時期にそれぞれ作り上げた作品を手に、「わたしたち、がんばったよね!」と確認しあいました。
今回は1人1つの本棚(りんご箱)が与えられ、その中のディスプレイも委ねられました。
それぞれの作品が入った小さな世界が、30箱あつまって、会場づくりもとても素敵でした。
(写真の真ん中の、一番下が私の箱でした!)
週末にはトークライブも実施。
それぞれがどんな想いや意図で制作したかを聞けてとても楽しい時間でした。
自分の作品を知らない人が手に取り、購入していく姿がとても嬉しく、恥ずかしくもありました。
私も気がついた人には話しかけに行ったりして、普段できない体験でした。
・・・
今日は2024年6月3日。イベントレポートを書くにしても時が経ちすぎている。
ブログを、更新しなければと思いながら「あ!」と思い出してWordPressのログイン画面を開く。
いつもはブラウザのURLのところに「dode..」と入力したら出てくるはずの管理画面が出てこない。
ああ、全然更新してなかったもんなと思い、メモを開く。最新の記事の更新日は見なかったことにした。
味噌天ZINEのグループラインのアルバムから写真を取り出してそれっぽくイベントレポートを書き始める。がただの写真のキャプションのような文章しかかけない。
「今日はここまでにしておくか…」と薄っぺらなレポートを終わらせようと思ったけれど、罪悪感があった。
目の前にあったOVALの杉村さん、いや「字余り☆タケノリ」さんのZINEをひらく。
たぶん制作期間中に結構飲んだり一緒に出張に行っていたからなのか、なんとなくいつ頃の俳句なのかがわかる。
俳句の意図を読み解こうとするけど、圧倒的な狂気にニヤける。たぶんあんまり考えなくていいんだろうなと思いつつあっというまに巻末のクレジット。
最後の一文に「確かにおらんやろう!」と声に出してしまった。
イベントの後半で残っているものだけ、購入できるだけ全部買ったけれど、ノベルティのバックに詰め込んだZINEは私の仕事机に置かれたままだった。
本当はひとつひとつ全部レポしてみようと思ったけれど、途中で挫折して紹介できない人がいたらどうしようと思ってやめた。
杉村さんのを読み返し、カメラマンの山口さんのあとがきを読む。
写真集のさいごにあるあとがきは、それまで黙っていた人がしゃべりはじめるような感じがしてとてもワクワクする。
なるほど、この写真集はそういうことかと納得しながら、最後の美術館の少女の写真をじっくりみた。この写真本当にすき。
福永さんの「seok zine」を手に取る。アイドルを推した経験がないので共感はできないけれど、韓国には去年行ったので私もまた川沿いを散歩したいなと思った。
ブログを書くために福永さんの文章を読むなんて、もったいない。と思ったので残りのコラムはあとでゆっくり読む。
デザイナー、ブライスの濱近さんの「ping pong」の表紙のグラフィックがずっとチラつく。開くと、インクの匂いが香っていつものお仕事では見ないデザインが広がる。
ボールの揺れというか動きやスピードが伝わってくる。
あーそうだ、こんな感じだった。味噌天ZINE!
みんなそれぞれに「世界」がある。福永さんはキキキのなかでそれを「ちがう国」と言っていたような気がする。
わざわざ身銭を切って本をつくるのだから、そのテーマにはそれぞれの熱量がある。
1回目と違って、2回目はかなり関係者との関わりが深くなって、その人の人となりもわかってきたつもりだった。
だからどれをどう読んでも面白い。作家が目の前にいることって、なかなかないもんな。
それぞれの好きなこと、世界のようなものを、覗かせてもらって甘美なきもち。
月曜日の朝から、とてもモチベーションが上がりました。
そんな私はどんなのをつくったのか、次のブログで紹介するとします。(たぶん)