八代ひまわり保育園パンフレット&写真集
「保育園らしい、保育園でいたい。」をコンセプトに制作をスタート。
園長先生が「うちは特別なことはしてなかとですよ。いきすぎず、やりすぎないを大切にしてます。」と話され、その目の奥にはたっぷりの愛情を感じました。
以下、個人的に気に入っている文章を写真集より抜粋。
コピーライターの福永あずささんの文章です。
ひまわりの子どもたちが、その小さな目でジッと見つめ、小さな手でギュウ とつかもうとしているものたち。
それが何なのか、私たち大人も一緒になっ て追いかけていたら、いつの間にか、撮影開始から1年の年月が経っていました 。
子どもたちが園で過ごす春夏秋冬は、<何てことないいつもの日>。
だけど、 <2度とこないこの日>のかさなり。だから、まとめて記録しておこうと思いました。
春。花まつりで、初めて仏さまと目があったこと。
夏。お泊まり保育の川あそびで、生きものたちにそっと触れてみたこと。
秋。カサカサ落ち葉のしたでぎゅっと頬をよせあったこと。
冬。みんなでついたアツアツのお餅をおいしいね、とほおばったこと。
いつか子どもたちが 、そのかさなりを 忘れていったとしても。この園での日 々はたしかにここにあったと、残しておきたいと思ったのです。
1年間の制作を通して
わたし個人的な感想を、山口亜希子さんの写真と一緒に紹介します。
春は花まつり。小さな手に握りしめられた手作りの数珠とお花。
昔からあることも体験してほしい。
ゆっくりと時代に沿って、無理のない進化を続けていきたいという先生方の思いがありました。
夏のお泊まり保育、水遊びをする子どもたち。先生方に愛され、キラキラと眩しく、私たちもきっもこんな風におとなに愛されて育ったのかと、ぐっときました。
秋は園の日常を。園長先生が「落ち葉のある時期に!!」を強調する意味が、撮影当日にわかりました。
冬は餅つき。園長先生の餅つきを応援する子どもたちの「えんちょうせんせい、がんばって!」のかけ声は、いまでも思い出せます。
ロゴの制作から寄り添い、素敵なデザインでみんなをうるうるさせた平野さん。優しく、心にしみこむ文章を書いてくださった福永さん。子どもたちの眩しすぎる瞬間をとらえてくださったあっこさん。
ありがとうございました…。
art director・designer/平野由記
copywriter/福永あずさ
photographer/山口亜希子
planner/佐々木悠